兄の17歳の時に書いた詩を紹介します。
元々は詩というより実際に見た夢をノートに書いていたものです。
ある朝の・・・・・・
作・ 長岡滋康(1986年10月 第1回全国高等学校文芸コンクール詩部門優秀賞受賞)



ある朝のことでした

目がさめたらベッドの上にすわっていたのです

背中がしゃきっとしていました

体中に力がはいっていました

足に力をいれたらたてました

信じられないことでした

詰め所にいったら看護婦さんが

びっくりして口をあけていました

そのまま洗面所へいって歯をみがきました





僕の他にも立ち歩いている人がいました

みんなものすごくびっくりしていました

食事は一番先におわりました

トイレもそうでした

そのあと先生がこられました

その日はいろいろ検査がありました

その結果不思議なことに普通の健康体にもどっていました





家に帰れるようになりました

夕方父がむかえにきました

家につきました

このときをどれだけまったくことでしょう

あしたからまったくあたらしい生活がはじまります

ねこのチャミーもまっていました

ひさしぶりに家で食事をし食後に散歩に行きました

みんな僕に気付きませんでしたが声をかけたらびっくりしていました

家にかえったらステレオをきいたりしてすごしました

十時ごろ電気をけしてねました

目がさめればそれはゆめでした

つづきはあしたみよう




【こーじの鑑賞】
夢で見たことなので、限りなく本音に近いでしょう。
でも決して妬みや羨みではなく、ましてや現実逃避や悲観的なものではありません。
自分の心に本当に素直に向き合った時、心にあった純粋な想いです。
「生きていくのは現実の自分。」兄はそれを誰よりわかっていて前向きに生きていた人でした。
それでも、たとえ叶わなくても、現実が立ちはだかっても、ずっと見ていたい夢なのです。
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